この理論は13年にイギリスの気象学者のローレンツという人が再発見したものです。彼は気象現象をコンピューターによってモデル化しようとしていたのですが、パラメーターの打ち込みの仕方によって、結果が予測と大きく異なることに気がつきました。そしていままで雑音として無視してきた小さなパラメーターの変化が、実は結果に大きな影響を与えることが解ったのです。このカオス理論はいろいろなメッセージを与えてくれるのですが、その話は後述するとしてなぜ病気治しと数学が結びつかなければならなかったのでしょうか?まず1に、わたしは病気を病気単体として捉えたくないと思っているからです。すなわち病気も、人間や社会、さらには宇宙の営みの1つである、従ってこれらに共通しているシステム論を知る必要があったことです。私たちをミクロ的に見ていった場合のことを考えてみます。私たちは製品としての肉体をもっています。その肉体は成人で約6兆の細胞からなっています。その細胞はさらにさまざまな分子から、分子は原子からなりたっています。これらはより原料に近いものです。いままでの病気治療は製品である肉体が対象でした。わかりやすくするために製品を車に置き換えてみましょう。
